それからもなんとなく唯くんを避けてしまって、なかなか喋れないまま夕方になった。
唯くん、今はテントにいないのか。
どこか遊びに行ってるのかな……?
「柑奈!ちょっと来て!」
お客さんの少なくなったクラスのテントでぼーっとしていると、興奮気味の優ちゃんが走ってきた。
「え、どうしたの?」
「倉科くんが面白いことになってるから!」
ニヤニヤ笑いながら私の手を引く優ちゃん。
唯くんがどうかしたの!?
慌てて付いていくと、連れてこられたのは中庭のステージ舞台。
ステージ上には、ずらりと並んだ格好いい男の子たち。



