1/100でも、じゅうぶん甘いね。




「優ちゃん……無理だった……」



結局、唯くんとは話せずに、しょんぼりしながら優ちゃんのところに戻る。

そっかー、と困ったように笑っている優ちゃん。

せっかく可愛くしてもらったけれど、唯くんに見てもらえないんじゃ意味ないのに!



とは思うものの、どうしても恥ずかしくて。



唯くんと何度も目があったのに、全部逸らしてしまった。


「柑奈、このあと……」

「ご、ごめん!シフト入ってる!」


唯くんから誘ってくれようとした時も、先に断ってしまった。

だって、引かれてたらどうしようって怖くて……!


断ってしまってから猛烈に後悔して、ドレスの裾をぎゅっと握る。


……唯くんとキスしたいのに、それで気まずくなっちゃったら意味ないよね。