1/100でも、じゅうぶん甘いね。




「ド、ドレス……?」


優ちゃんが差し出したのは、真っ白なミニドレスだった。


「そう!肌白いからきっと似合うよ!」

「……可愛い」


メイド服とかよりは、ドレスのほうが恥ずかしくないかな、と思って頷く。


「お決まりですか?じゃあ今度はヘアセットやっていきますねー」


にっこりと笑う3年生に連れられて、気付けばヘアセットとメイクも施されていた。


おろしていた髪は、アップにしてお団子に。
赤いリップを基調とした、大人っぽいメイク。


鏡に映った自分はいつもとは全然違って、なんだか大人に見えた。



「きゃー、柑奈可愛い!綺麗!
これは倉科くんも惚れ直しちゃうね」

「そ、そうかな……」