「屋上、初めて来た」
「いつも開いてないもんな。閉め忘れかな」
「まあいいよ、開いてたんだから入っちゃおう!」
少し悪いことをしているような、だけどわくわくする冒険の始まりみたいな。
なんだかウキウキしながら屋上の床に座って、焼きそばの割り箸を割る。
「美味しい〜〜!唯くんの作った焼きそば美味しい!」
「それはよかった」
ふっと笑うその横顔に、いつもドキッとさせられる。
「……ねえ、唯くん」
「ん?」
「私のこと好きになってくれて、ありがとう」
「っ、何急に」
「幸せだなぁって思って」
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