1/100でも、じゅうぶん甘いね。




「屋上、初めて来た」

「いつも開いてないもんな。閉め忘れかな」

「まあいいよ、開いてたんだから入っちゃおう!」




少し悪いことをしているような、だけどわくわくする冒険の始まりみたいな。

なんだかウキウキしながら屋上の床に座って、焼きそばの割り箸を割る。




「美味しい〜〜!唯くんの作った焼きそば美味しい!」

「それはよかった」



ふっと笑うその横顔に、いつもドキッとさせられる。




「……ねえ、唯くん」

「ん?」



「私のこと好きになってくれて、ありがとう」




「っ、何急に」


「幸せだなぁって思って」