1/100でも、じゅうぶん甘いね。




「いただきまーす!」



賑やかな外の様子を見ながら、人気のない4階の空き教室で食べる屋台ご飯。

隣にいる唯くんを独り占め。


なんて幸せなんだろう。



「……ねえ、唯くん」

「んー?」



買ってきたお茶を飲みながら、唯くんが気の抜けた返事をする。

そういう、素の表情が見えたみたいで嬉しい。



──『キスとか!したの?』



さっきの友達の言葉を不意に思い出して、唯くんの綺麗な、薄い唇をちらりと見る。

……触れて、みたいかも。


「どうした?」


不思議そうな顔でこちらを見る唯くんに、どきりと心臓が跳ねた。


……私、今、何考えてた!?


……キスしたいって、思った……?