「いただきまーす!」
賑やかな外の様子を見ながら、人気のない4階の空き教室で食べる屋台ご飯。
隣にいる唯くんを独り占め。
なんて幸せなんだろう。
「……ねえ、唯くん」
「んー?」
買ってきたお茶を飲みながら、唯くんが気の抜けた返事をする。
そういう、素の表情が見えたみたいで嬉しい。
──『キスとか!したの?』
さっきの友達の言葉を不意に思い出して、唯くんの綺麗な、薄い唇をちらりと見る。
……触れて、みたいかも。
「どうした?」
不思議そうな顔でこちらを見る唯くんに、どきりと心臓が跳ねた。
……私、今、何考えてた!?
……キスしたいって、思った……?



