1/100でも、じゅうぶん甘いね。



「おい、柑奈。休憩入る?」


そんな話をしていた矢先、唯くんが屋台にやって来た。
隣で優ちゃんがにやにやしながら私たちを見ている。



「あっ……うん!休憩する!」



なんだか急に恥ずかしくて目が合わせられなくて、挙動不審な返事をしてしまった。



「何、どうかした?」

「な、なんでもない!唯くんも休憩!?」

「ああ、うん。かき氷食べたいって言ってただろ。行く?」

「食べたい!」




エプロンを外して次の当番の人と交代で屋台のテントから出る。

文化祭で浮かれた空気の中で、唯くんのことがいつもより格好良く見える。