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「愛花おはよ〜」

「おはよう」


だるだるとした挨拶をしてくるのは
私の唯一無二の存在、林 美々(みみ)だ。


自称顔は平均、頭脳も運動神経も平均
性格はだるさMAX、

というごく普通の女の子。



私から見れば美々の顔は
平均以上あると思うけどね。





席に座り(ちなみに美々の後ろ)
教科書を閉まっていると
ゆっくりと後ろを振り向いてきた美々が

目を細めながら私を見てくる。







「愛花さあ、先輩となんかあった?」



「え?」



…いきなり何?!






唐突な質問に明らかに
動揺してる私を見た美々が





「やっぱりね〜。いつもなら朝から先輩が先輩がーって煩いのに今日は何も言わないんだもん」



「あははは」



私ってそんな先輩の話してたんだ、あはは。








「で、喧嘩したの?」





頬杖をつきながら
面倒くさそうに聞いてくる美々。




だるだるしてるのに、さり気なくこういうところ気づいてくれるんだもんな〜。




本当、頭が下がるというかなんというか。









「別れちゃった」