「ほら〜あなたもやりなよぉ!超気持ちいよ」
女はうつろな目で俺を見上げる。
この異様な雰囲気に吐き気がした俺は、男とヘラヘラ笑っていたアズマに詰め寄る。
「お前の仕業かよ‼︎つーか、何で部屋に入れたんだよ⁉︎」
「部屋〜?ああ、この前拓夢の部屋に来た時に鍵を見つけてコピーしちゃった!こいつらがさぁ、どーしても拓夢んち行きたいってゆーから」
悪びれもなくヘラヘラしたまま話すアズマに対して頭に血が登り、俺の拳はいつの間にかアズマの左頬を直撃していた。
アズマはふらふらっとバランスを崩す。
「ふざけんな…勝手に人の部屋上がりこんでこんなことしやがって‼︎こんなことが許されると思ってんのかよっ」
俺の怒鳴り声に周りはいっせいに静かになる。
沈黙した空間に、最初に吹き出したのはアズマだった。
「そんなにキレんなよ!いーじゃん、俺たち親友なんだから…」
アズマの手が肩にかかろうとしたのを、強く振り払った。
「触んな!お前のこと親友だと思ったことなんか一度もねーよ。二度と俺の前に顔を出すな、さっさと消えろ」
アズマを睨んでそう言い放つと、部屋を飛び出した。



