陰にて光咲く




隙間から中を覗くと、玄関には大量の靴。


女物のハイヒールまである。


中では大音量の音楽と、愉快な笑い声。


どうなってんだ?


何で俺の部屋にこんな人がいるんだよ⁉︎


「おっ拓夢〜♬帰ってきたか〜」


部屋の中にいたアズマが俺のことに気づいた。


トロンとした表情でうつろな目のアズマ。


何でこいつが⁉︎


「お前…何してんだよ」


「まあまあ、お前も中に入れって!」


混乱状態のまま、アズマに背中を押されて部屋の中へ入る。


「はーい、みんな注目!こいつが俺の親友の拓夢〜」


アズマが俺の肩を叩きながら言うと、部屋にいた5人の男女は拍手をしながら盛り上がっている。

男女は床に輪になって座っていて、その中心には大量のビニール袋が散乱している。


部屋は嗅いだことのない異様な匂いが充満している。


ビニール袋を鼻と口に当ててヘラヘラ笑っていいる者もいれば、変な方向を向いて指差してる奴もいる。


何だよ…コレ。


これってまさか、シンナー?


俺の部屋で?


呆然と立ち尽くす俺の足元から手が伸びてきて、一人の女がズボンの裾を引っ張ってきた。