自宅のアパートの前には、すでにアズマがいた。
恐る恐るアズマに近づくと、さっきのキレた声が嘘かのようにアズマはにっこりと笑う。
その笑顔がまた怖かった。
「待ってたぞ、拓夢」
「あのさ、アズマ。話が・・」
「何?」
「きのう言ったよな?会う時は連絡するって。今日は俺んちに来るって聞いてなかったんだけど・・」
俺はアズマの機嫌を悪くしないように、作り笑いをしながら言った。
その瞬間、アズマは急に無表情になる。
やばい・・地雷踏んだ。
冷たいものが背中を流れたとき、アズマは首の骨をポキポキ鳴らした。
「拓夢、さおりって子と別れてよ」
・・は?
何でそうなる?
どうしてここまでアズマの言いなりにさせられなきゃいけないんだよ。
俺が一体、こいつに何したっていうんだよ。



