陰にて光咲く




『もしも…』


『何でまた家にいねーんだよ‼︎』


電話に出た途端にアズマの怒鳴り声が響いた。


唖然とする。


今日は泊まりに来るなんて言われてない。


『なあ、一度言ったこと聞けねーの?約束守れねーのかよ⁉︎』


アズマ、言ってたじゃねーかよ。


泊まりに来る時は、俺の予定聞いてからにするって。

自分の言ったこと、そんな簡単に忘れんのかよ。

『聞いてんのかよ⁉︎』


言い返したい気持ちも山ほどあるが、アズマの剣幕に何も言うことができなかった。


『わっ悪かったよ』


『とにかくすぐに来いよ!お前が来るまで待ってるからな』


電話はアズマによって一方的に切られた。


ドアを蹴りたくなる気持ちを抑える。


何でこんなことになったんだよ…


俺が一体あいつに何したんだよ。


簡単にアズマの言いなりになっている自分にも腹が立つ。


俺はこの先もずっと、アズマの言いなりになって過ごさなきゃいけないのだろうか。