陰にて光咲く




ソファに座ってテレビを見ながらゆっくりしていた時だった。


♪ピロリロリン…


LINE通話の音が響き、それは俺のだとすぐにわかった。


まずい…さおりにはスマホを失くしたと言ってるのに。


ちらっとさおりを見ると、さおりは気づいてないようで料理を続けていた。


ホッとしてこっそりポケットからスマホを取り出して、着信相手を確認する。


1人しか登録されてないのだから、相手は検討ついてるのだが。


予想どうり、アズマからだ。


今日は泊まりに来る予定じゃないはず…


だが、アズマは何考えてるのかわからないから不安が徐々に押し寄せる。


電話にでなければ、あとで何言われるかわからない。


「悪いっちょっとトイレ借りるな」


ソファから立ち上がり、鳴り続けているスマホを持ってトイレへ入った。