陰にて光咲く




さおりの部屋に来ると、さおりは料理を始めてくれた。


アズマに今晩はさおりの家に行くことを言ってないが、アズマが泊まりに来るとも言ってきてないし大丈夫だろう。


クリスマスイブの時、さおりと最後まで一緒に過ごせなかったから今日こそは2人でゆっくりしたい。


「拓夢、春休みどうするの?」


さおりが料理をしながら聞いてきた。


「春休みか…まだ何も決めてないな」


大学の春休みはとにかく長くて2ヶ月以上はある。

大学生は長い春休みを利用して、仲間と旅行に行ったりするみたいだ。


すると、さおりが話し始めた。


「埼玉にね、私の祖父が残した別荘があるんだけど…よかったら春休みに2人で行かない?」


「別荘?」


「うん。山が見えたり近くに湖があったり景色がすごくいいの」


景色のいい静かな別荘でさおりと2人で滞在…


さおりと2人きり…


マジ最高。


「いいなそこ!行きたい」


さおりと2人きりで過ごしてる想像をするだけで、笑みがこぼれてしまっていた。


春休みが楽しみになった。