陰にて光咲く




アズマは飲んでいたお茶をテーブルに置いて口を開いた。


「別にいいんじゃん?つき合う時は二人のタイミングで」


意外な言葉に俺は身を乗り出した。


「クリスマスは誰と過ごそうと自由だし、ちゃんとつき合える相手だと判断してからつき合った方がいいよ。相手がどんな奴か全部わかってからでも遅くねーよ」


アズマの言葉に張りつめていた肩の力が抜けていった気がした。


健太たちにずっと気持ちをあせらされていたから、その言葉に心が救われた。


それからアズマは部屋の掃除も手伝ってくれて、俺が台所で洗い物をしている時にアズマは、部屋中の掃除機をかけてくれた。


もう普通の友達としているかのようだった。


アズマと奇妙な出会いをして最初は変な奴と思っていたが、一緒にいるとアズマのいいところがけっこう見えてくる。


そのせいで、アズマに心を許してしまいそうになっていた。