陰にて光咲く




「お前いい加減にっ…」


アズマの怒鳴り声を俺はさえぎった。


「違うっアズマじゃない‼︎すべてはお前から始まったんだよ、さおり」


さおりは目をぱちくりさせている。


「なっ何言ってるの?」


「俺を付け回して知らないところで写真撮ることも、部屋に盗聴器仕掛けるのも犯罪だ。お前は気づかないうちに完璧なストーカーになってるんだよ」



さおりの部屋にあった俺の観察日記こそ、すべてを表していた。


さおりはうつむいて、肩を震わせている。


笑っているのか…


「そっか〜拓夢もアズマ君に洗脳されちゃってるんだね」


まったく言ってる意味がわからない。


何言ってるんだ?


「私は拓夢を愛してるだけよ。けど、拓夢はアズマ君に私がストーカーだと吹き込まれてそれを完全に信じきってる状態なのね」


そう言ってさおりは、アズマにナイフを向けた。


「でももう大丈夫。


拓夢は時期に私を信じてくれるようになるわ。


私が警察に通報したから、もうすぐ警察がここに来るの。


そしたらあの男は逮捕されていなくなるから」



どうしてこの女と関わってしまったんだと、俺は自分の運命を恨んだ。