陰にて光咲く




部屋から出て鍵を閉めてから、コピーした鍵をポストの中へ入れた。


そして、さおりのアパートへ向かった。


さおりの部屋へ着き、チャイムを鳴らす。


何度か押してみたが応答がない。


なんだよ、自分から呼び出しといて…


試しにドアノブを回すと、鍵は開いていた。


部屋の中へ足を踏み入れる。


その時、突然背後から首に腕をまわされ締め付けられた。


その手にはライターが握られていて、目の前で火を付けられた。


「待ってたよ、アズマ君」


耳元で囁かれた声はさおりだった。


状況がいまいち理解できない。


「何してんだよ…?」


「何してんだよはこっちのセリフ。あんた、拓夢の部屋に仕掛けた盗聴器とGPS壊したでしょ?さっき聴こうとしたら聴けなかったんだけど」


「ああ、壊したよ」


あっさり壊したことを認めた。