陰にて光咲く




俺は目の前にいるさおりを睨んだ。


「なあ、いったいいつまでこんなことさせる気だよ。いい加減、拓夢に付きまとうのやめろ…」


「はあ?」


「お前がやってることはストーカーなんだよ。
俺はお前がこれまで拓夢にしてきたことを知ってる。これ以上拓夢に付きまとうなら、警察に訴える」


するとさおりは舌打ちした後、俺の顔すれすれのところで壁を蹴った。


そして、顎を掴まれて強引に顔を近づけられる。


「何言っちゃってんの?あたしがストーカー?そんな訳ないじゃない!あたしと拓夢は愛し合ってんの。それであたし達の間にあんたが割り込んで散々邪魔してきたんじゃない」


さおりは俺の顎から手を離し、後方へ突き飛ばされた。


「まったくどういう神経してるんだか…人の幸せ奪うことがそんなに楽しいの?最低ね。だからこうして二度と拓夢に近づけさせないようにしてるのよ」


違う…違う。


こいつの言ってることが狂ってる。


全部デタラメだ。