陰にて光咲く




さおりは咳こみながら話した。


「前に…埼玉に別荘があるって話したじゃない。そこにアズマ君はいるかも」


埼玉の別荘?


そこにアズマは閉じこめられてるのか。


それを聞いた後さおりを突き放して、玄関へと向かう。


はやく助けにいかないと、アズマが…


急いで玄関で靴をはいた。


「言っておくけど」


背後でさおりの声がする。


「アズマ君が生きてるなんて保証はないわ。もう死んでる可能性も充分にあるもの」


その言葉に何の反応もせず、無我夢中でアパートを飛び出した。


今からアズマを助けに行く。


そして、何もかも終わらせるんだ。