箱庭センチメンタル




そのままされるがままになっていると。



「ちょちょ、真也!?お前本当に真也か!?別人じゃねーの!?」


「お前もう黙れよ」


ため息をつきながら私の頭を撫でていた手を離して、真也は心底煩わしそうにする。


どうやら、私の知っている真也と粕谷さんの言う真也とでは明らかな乖離があるようで。



まるで本当に私を特別扱いしているように思えてくる。


“特定の誰か”



……本当に、真也の特別が私だったのなら良かったのに。



ハッとした。


私は今、何を考えたのだろう。


胸に渦巻く、抱いたことのない感情。


こんなもの、知らない。



「ん?」


真也を見つめていると、それに気付いた真也が首を傾げながら、口元を緩ませて優しく笑いかけてくれた。


その表情に、仕草に、またも胸がきゅう、と締め付けられる。