箱庭センチメンタル




「雛李…いなくなるから心配した…」


私を見つけた真也は、はあ、と深く息を吐いた。


汗の浮かぶ首筋を見れば、相当探してくれていたということが分かる。


私のために、ここまで必死に探してくれていた。



「お優しいの…ですね…」


胸がきゅう、と締め付けられる。


ああ、やはり……



まだ、帰れそうにない。


帰りたくないと、そう切に思ってしまう。


もう少しだけ、ここにいたいと。



「…そっか?」


頬を掻きながら意味が分からないという顔をする真也。


「そう…ですよ…」


「……」


この気持ちは何なのだろう。


感じたことのないこれは、一体…。



突然、私の顔を覗き込むように目線を合わせてきた真也。


「……何かあった?」


「ーーっ」