箱庭センチメンタル




所詮私は未熟な、お祖母様の所有物。



人間でもなく、お人形とずっと言われ続けたのだから。


そのまま、考えることも出来ずにフラフラと喧騒の広がる街中へと歩き出した。


途中、何度か人にぶつかっては怪訝そうな顔で見られたけれど、そんなことも気にならず。



真也と共にいてもいいのかという疑問を持った。


何度、自分を戒めただろう。


ただ数日の間に、何度真也を心配させただろう。


やはり彼は、私が側にいるには眩しすぎるのかもしれない。




『ここにいたくないなら、俺がお前を連れ出すよ』


『俺のことは信じてくれた』


『俺はお前にここにいて欲しい』



真也に、沢山の言葉をもらった。


本当に沢山。



励まされ、慰められて、自分を保った。


けれどそれも一時の気休め。


全てはまやかしだった。


自分を誤魔化して、自身の心をあざむき騙した。