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人混みを抜けると、建物の間の狭い道に入る。
いわゆる路地裏という場所だ。
その影まで来ると、淡海さんは足を止めた。
「では、手っ取り早く話を進めましょうか」
後ろの私に向き直ると、唐突に切り出してきた。
「そうして頂けるとありがたいです」
そう言えば、またもクスッと声を漏らして笑う近江さん。
急がなければ、真也が探しに来てしまう。
いらぬ心配はかけたくなかった。
「では、早速ですが。お怒りではないと申しましたね?お喜びだとも」
答える代わりに小さく頷く。
「さて、続きがございます。幸峯様は仰いました。
これで、貴方様の“お人形としての選択を聞ける"と」
「せん…たく?」
お人形の選択とは何か。
それは、一体…。
どう言葉を返して良いものかと考えていると、近江さんは話を続ける。



