「どういうことでしょう」 「お話はあちらで。ここではゆっくり話もできない」 後半は半ば独り言のように呟いた淡海さんは、人混みを一人抜けるように歩き始める。 確かに、ここでは他の方の通行の邪魔にもなる。 私が道を塞いでいるようなもの。 何より真也にはこんなところを見られたくなかった。 おとなしく淡海さんに従うことにして、その後ろ姿を追った。