箱庭センチメンタル





———————



「なあなあ雛李!これとかどうだ?」


「……何ですか、これは?」



外に出た私にとって、そこはまさに未知の世界だった。


先ほどから私に合う服を一生懸命探してくれる真也には悪いけれども、当の私にはそのどれもがピンとこない。



和装が標準装備の私には、目にしたこともない多種多様な光景。


女性ものだけでも豊富に種類があり、皐の着ていた外行き用のヒラヒラとした可愛らしいワンピースを私は思い出していた。



流行りの服を取り扱っているこの店には和服など一着もなく、外出用の服を一着も持っていない着物姿の私は完全に浮いていた。


これはかなり場違いなのでは…。



「私はどれでも良いのですが…」



気になるものも無ければ、真也の薦めてくる服の良さも分からず、私に似合っているのがどれかも定かではない。


こうなると、全てが同じものに見えてきた。