「り、凛ちゃん?」
顔色伺おうとしたからのぞき込んでみたらはぁってまたため息つかれちゃったや。
「大丈夫よ、あいつがあんたを嫌うなんてことありえないんだからね?」
そんな言葉を聞いてホッとした私は凛ちゃんに抱きついた。
「そういえば美莉亜?クラス見たの?」
は!そうだった!!忘れちゃってたや汗

えーとえーと…ん?あれかな?あそこの人混みかな?凛ちゃんはもう見たらしいから私ひとりで行くことにして、人混みに向かって歩いていったら人混みの中にグイーっと押されてしまい、私も人混みに入ってしまったのだ……。

「あぅー…ん…苦しっ…ぃ」
背は低い方だから周りの子達にどんどん押されていっちゃってもう周りも見えないし、息ができないくらい苦しい……。
そんなときに一気にフワッと浮いたかと思ったら息が楽になった。
「ほぇ?」
「ったくなにしてんの?君。」
そんな声と共に足が地面についた。
その声の持ち主を見上げてみると…
わ、わぉ…これはものすごいイケメンさん…。
あ、とりあえずお礼しなきゃ!!!!!!
「あ、あの!ありがとうございます!!」
お礼をいってクラス表を見ようと歩こうとしたらグイッと腕をつかまれた。
え?っと思って振り向くと男の人はフッと笑って
「俺、美莉亜と同じクラスだからよろしくな?」
と、なんだか色っぽく囁かれた。
パッと手を離されたと思ったらその人はどこかへ行こうとしたから私は、
「えっと、あの!!!!」
呼び止めた。なんで呼び止めたのかはわからなかった。だけどどうしてかその声と優しく笑った顔が耳と目に残ってて、もう1度。なんて思ってしまっている自分がいた。
「ん?なに?」
首だけ振り返ってそう言う彼はんーっと考えて あぁ と一言言ったと思ったら、