朝   目覚ましに起こされるとすぐにリビングへ行く。


「おはよう父さん。ご飯出来てるから。
じゃあ、私は学校へ行くね」


そう言ってカバンを手にしたのは娘の咲生


真っ直ぐな長い髪を後ろで一つに結んでいる。

けして今時のJKでは、ないだろう。

そんな事を思っていると「じゃあ。」
と、ピクリとも表情筋を動かさずに家を
出た。


それから、三分して優生が起きてきた。

今年から高校生だ。

「おはよう、父さん。」 
 
柔らかい笑顔でそう言ってきた。

「おはよ。」

二人で咲生の作った朝食を食べながら

話をした。

「優生は部活は決めたのか?」

「うん、中学と同じでバレーしようと思ってるんだ。」

「へー。そういえば優生の部活の最終成績って中国大会出場だったな。 頑張れよ」

「ありがとう」

優生のこの、笑顔には俺もだいぶ癒されるから。その変の女子が黙ってないだろな

とか思いながら朝食を済ませ会社へ行く準備をした。