恐れていた人物が、人狼に殺されてしまった。


これじゃ、占い師の真偽はつけられない。


液晶画面の中にいる羊が、クスクスと笑う。



《面白くなってきましたね。では、処刑会議を開始して下さい。》



ー残り10分です。ー





木の葉が、先陣を切る。




「霊能力者さんが殺されましたね.....。ということは、もう騎士はいないと私は考えます。

人狼に襲撃されたまっさん、オールバック、きのこ野郎の中に騎士がいたんだと思います。

メロンちゃんは村人だったので、残りの人狼はまだ、2人いますよ。

それと、占い結果を伝えておきます。私はまだどちらにも占われていなかったひーちゃんを占いました。

結果は、人狼でした。

皆さん、人狼探し出すのに時間がかかってごめんなさい...。どうかひーちゃんを、処刑して下さい。」



「俺が人狼だって??木の葉は偽物だね。」


線目を薄らと見開き、木の葉を見据えるひーちゃん。


「じゃあ僕も占い結果を発表するよ?メロンと同様、僕は木の葉が占っていたあかりんを怪しんで占った。

結果は、人狼だったよ。」



ねこまたが、得意げに鼻を鳴らす。


「とまとん、メロン、あかりんが人狼だったってことさ。

あかりんを処刑して、こんなゲームは今日で終わりにしよう。やっぱりとまとんとあかりんは繋がっていたんだね。」


「ちょっと待って!私は村人なの!皆、ねこまたは偽物よ!?」


あかりんに被せて、木の葉から人狼判定を受けたひーちゃんが主張する。



「俺は、木の葉が偽物だと思うけど?」