「なんだぁ?霊能力の結果を聞いた途端、今度はとまとん見捨てて自分は村人アピールですってか?」


鈴キングの言葉の後に、機械音声が処刑会議の残り時間を告げる。



ー残り5分です。ー


鈴キングの発言に対し、占い師の木の葉が反論する。


「あかりんは村人よ?それに、人狼として疑いがかかるのは占い結果が出ているあかりんより、何も出ていない鈴キングの方よ?」


しまんちゅが、ぼそりと呟く。

「恐らく、占い師のどちらかは狂人だべ。」

「しまんちゅ、どうしてそう思ったんだ?」


俺がそう尋ねると、しまんちゅは皆に説明する。




「この状況をよく見るだべ。

占い師が1人だけなら、皆は占い師の結果を信じて、村人判定の出た奴を処刑の投票から除くことが出来るが...。

占い師が2人いるこの状況は、そうもいかない。例え村人判定が出たとしても、村人達はそれを信じることが出来ないべ。それよか、疑心暗鬼に陥って、より混乱してるべさ。

これは正に、嘘を吐いてかく乱させている狂人の仕業だべよ。オラは、占い師のどちらかが、狂人だと思うだべさ。」


きのこ野郎が、頷く。



「確かに。かく乱させられているな、今の状況。それに、人狼である人物に村人判定を出せば、人狼に対して自分が狂人である、味方であるとアピールすることも出来る。....占い師という立場を、利用すれば。」