結局、考えに考えても誰が狼何て分からなかった。


半ば諦めた気持ちで21時を迎えた俺は、昨夜と同じく黒尽くめの男達に案内され、パソコン室に向かう。



部屋へ入ると鈴キング、あかりん、ねこまた、木の葉、とまとんの順に先にパソコン前に座っていた。何故かまっさんの姿は無い。

それと、ダイの亡骸ももうそこには無かった。




う、思い出しただけでも吐き気が.....


「お前も見たんだな、あの死体。」

鈴キングが青白い顔で俺にそう声を掛ける。


「嗚呼、見たよ。罪悪感でいっぱいだ。」


「でも、一歩間違えれば俺かお前か、ここに座ってる奴らがそうなってたかも知れないんだぜ?ここまで来たら、生き残ろうや。」



鈴キングが珍しくそんな事を言うもんだから、俺は少し驚いた。

そうか。口では強がってみるものの、彼もやはり怖いのだ。

そうこうしている内に、部屋にはどんどん皆が案内されてくる。

そしてまっさん以外の13人が揃った所で、あの液晶テレビが中央に現れた。




《皆様、ごきげんよう。全員揃った様ですね。》


「ちょっと待ちーや。まっさんがまだおらへんで?」

オールバックがそう言うと、パッとパソコンの画面が切り替わる。


「ひっ!」


そこには.......