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長い廊下を歩いて個人部屋に辿りつくと、俺は真っ先にベットへと倒れ込んだ。

ボフッという柔らかな感触と共に、シーツが身体にまとわりつく。

部屋の中にはトイレと風呂も完備されており、冷蔵庫もある。

生活する分には困らないように物が調達されているみたいだ。


...でも正直言って、そんなことどうでも良い。


早くこんな地獄から抜け出したい。


それに俺が村人ってことは、人狼に殺される可能性もあるってことだ。


ダイの亡骸を見た限り、あの羊とかいう奴は本当に【人狼ゲーム】とかいうのを実行するつもりなんだろう。


....一体何の為に?


どうして千山院の俺達が選ばれたんだ?


......もう良いや。今日は寝よう。


どうせ明日の21時まで、此処の部屋から出られないのだから。考え事をするには、時間がありすぎる。


俺はそっと瞳を閉じ、意識を手放した.......。