《投票結果が出ました。


ダイ....14票
とまとん.....1票

よってダイは村人達の手によって処刑されました。》





ダイ......ごめん。


とまとんに投票したのは、恐らくダイだろう。



《それでは、鈴キングから役職コールされた順番に、個人部屋へと案内致します。

これからしばらくは、その個人部屋でお休み下さい。

明日も同じく、この処刑会議は21時から行なわれます。
明日の処刑会議まで、部屋から出る事を禁じます。

違反を犯した者は、前述しました通りになりますので、ご注意を。》



その言葉を最後に、羊の動画は動かなくなった。


それからどれくらい経ったのだろうか。

突然、壁が床へと下がり始めた。


「.....?」


背後に気配を感じ、後ろを振り返ればそこには、あの車を運転していた黒尽くめの男3人が立っていた。



と同時に、俺の右隣のパソコン前には誰もいないことに気付く。


皆、先に個人部屋へと案内された様子だ。




そして、左隣を確認した、その瞬間......


「うっ.......!」


急激な吐き気に襲われる。


そう、俺は見てしまったのだ。


まだドーム状の壁で遮断されている俺の2つ左隣の、その向こう側。





壁が無い状態で椅子に座る、血塗れの、頭部の無いその亡骸を。




あの服は、確か......ダイ......