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「うーん、気持ちのいい朝ね!」


ベッドから身を起こし、大きく背伸びをする少女。


小屋の小窓から外を覗くと、陽が燦々(さんさん)とふりそそぐ。


こんな日は、絶好のお出かけ日和です。


「何して過ごそうかしら。川まで行ってひと泳ぎ? 木々の果実を食べて歩くのもいいわね」





お城に住むお妃様に、美しすぎるが故に命を狙われた彼女が逃げた先……


それがこの、緑豊かな森でした。



木々が生い茂り、川が流れ、小鳥やウサギたちが住んでいます。



少女は、呟きました。


「こんな日は……彼らがやってきそうね」