……いや、いい男かもしれないが。
ああいう穏やかそうな男ほど、なに考えてんのかわからないんだぞ、明日実。
こちらの視線を感じて、明日実が、びくびくと窺い見る。
その小動物的な仕草に吹き出しそうになったが、なんとか堪えた。
明日実は急いで話を切り上げようとした。
「はい。
じゃあ、頑張ります。
おにいさまも頑張って……。
え?
指輪ですか?」
はは、と明日実は困ったように笑い、
「いえ。
つけて行ってません。
新入社員ですから。
あまり飾り立ててもと思いまして。
コップ洗ったりとか水仕事もありますし。
傷でもついたら。
……え?
手が荒れたりするほどは、しませんよー」
と明日実が笑う。
給湯室でコップを洗うくらいで、荒れるかっ。
どんだけ甘やかしだ。
ああいう穏やかそうな男ほど、なに考えてんのかわからないんだぞ、明日実。
こちらの視線を感じて、明日実が、びくびくと窺い見る。
その小動物的な仕草に吹き出しそうになったが、なんとか堪えた。
明日実は急いで話を切り上げようとした。
「はい。
じゃあ、頑張ります。
おにいさまも頑張って……。
え?
指輪ですか?」
はは、と明日実は困ったように笑い、
「いえ。
つけて行ってません。
新入社員ですから。
あまり飾り立ててもと思いまして。
コップ洗ったりとか水仕事もありますし。
傷でもついたら。
……え?
手が荒れたりするほどは、しませんよー」
と明日実が笑う。
給湯室でコップを洗うくらいで、荒れるかっ。
どんだけ甘やかしだ。



