「あ、あれ、わざとだったんですか?
では、あの日、貴方が、おねえさんに出て行けと言われたのも運命……」
そう言いかけると、微妙な顔をされる。
そこだけは嫌な出来事だったようだ。
「お前も俺のことを素敵な人だと思ったから、俺を婚約者に仕立てようと思ったんじゃないのか」
手をつかんだまま、貴継は言う。
「お前も俺に一目惚れしたんだよ」
……あれ、会ったの、二度目でしたよね。
「明日実……」
貴継は明日実の座るソファに片膝をつき、強く手首をつかんでくる。
「まっ、待ってくださいっ」
と明日実は貴継の前に、ストップ、と手を突き出す。
「いや、待たない。
少なくとも、キスはやり直す。
お前のために」
ええっ。
私のためですかっ?
「ファーストキスなんだろ?
よくその年までなにもなかったな?」
コンパとか行かなかったのか? と問われる。
「コンパですか。
あれはよくない行事ですね」
「行事なのか? あれ」
では、あの日、貴方が、おねえさんに出て行けと言われたのも運命……」
そう言いかけると、微妙な顔をされる。
そこだけは嫌な出来事だったようだ。
「お前も俺のことを素敵な人だと思ったから、俺を婚約者に仕立てようと思ったんじゃないのか」
手をつかんだまま、貴継は言う。
「お前も俺に一目惚れしたんだよ」
……あれ、会ったの、二度目でしたよね。
「明日実……」
貴継は明日実の座るソファに片膝をつき、強く手首をつかんでくる。
「まっ、待ってくださいっ」
と明日実は貴継の前に、ストップ、と手を突き出す。
「いや、待たない。
少なくとも、キスはやり直す。
お前のために」
ええっ。
私のためですかっ?
「ファーストキスなんだろ?
よくその年までなにもなかったな?」
コンパとか行かなかったのか? と問われる。
「コンパですか。
あれはよくない行事ですね」
「行事なのか? あれ」



