ケダモノ、148円ナリ

 




 そのあと、三次会に行った子たちも居たが、明日実は二次会で帰ることにした。

 何人かと電車に乗ったが、明日実と同じ駅で降りる子は居なかった。

 夜はまだ冷えるな、と思っていると、ロータリーのところに見覚えのある車が居た。

 窓が開き、
「ちゃんと帰ってきたな」
と顔を覗けて貴継が言う。

「あれっ?
 呑んでたんじゃないんですか?」
と訊くと、

「俺は酒は呑んでない」

 乗れ、と言う。

「あ、ありがとうございます」
と車に乗り込む。

 あったかいっ、と幸せに浸っていると、
「今日はどうだった?」
と訊いてくる。

「楽しかったですっ。
 ありがとうございますっ」
と頭を下げると、そうか、と言った貴継は少し笑ったようだった。

 だが、車を発進させる前に、助手席の背に手をかけ、いきなりキスしてきた。