そのあと、三次会に行った子たちも居たが、明日実は二次会で帰ることにした。
何人かと電車に乗ったが、明日実と同じ駅で降りる子は居なかった。
夜はまだ冷えるな、と思っていると、ロータリーのところに見覚えのある車が居た。
窓が開き、
「ちゃんと帰ってきたな」
と顔を覗けて貴継が言う。
「あれっ?
呑んでたんじゃないんですか?」
と訊くと、
「俺は酒は呑んでない」
乗れ、と言う。
「あ、ありがとうございます」
と車に乗り込む。
あったかいっ、と幸せに浸っていると、
「今日はどうだった?」
と訊いてくる。
「楽しかったですっ。
ありがとうございますっ」
と頭を下げると、そうか、と言った貴継は少し笑ったようだった。
だが、車を発進させる前に、助手席の背に手をかけ、いきなりキスしてきた。



