家でお弁当を食べたあと、貴継は、明日実のベッドに天蓋をつけてくれた。
やっぱり、器用じゃないですか、と思いながら、貴継が天井にフックを取り付けるのを眺めていた。
白い綺麗なレースがベッドを覆う。
可愛い。
やっぱりこういうの女の子の夢だな。
ちょっと嬉しい、と思っていると、
「どうだ、ほら。
寝てみろ」
と貴継が言い出した。
「あ、はい。
では」
と中に入ってみる。
貴継が居るので、寝てはみないが、ベッドに座り、天井から下がるレースを眺めた。
本当にお姫様のベッドだな。
半透明なレース越しに貴継が見える。
ではあれが、王子。
……王子なのか?
見た目は申し分ないが、ずいぶんと強引な王子様だ。
まあ、お伽話の中の王子様も、寝ていたり、死んでいたりする女の子にいきなりキスしてみたり。
変わった人が多いからな、と思っていると、貴継はレースを捲って中に入ってきた。
「いいじゃないか。
キャンプみたいで」



