ケダモノ、148円ナリ






 家でお弁当を食べたあと、貴継は、明日実のベッドに天蓋をつけてくれた。

 やっぱり、器用じゃないですか、と思いながら、貴継が天井にフックを取り付けるのを眺めていた。

 白い綺麗なレースがベッドを覆う。

 可愛い。
 やっぱりこういうの女の子の夢だな。

 ちょっと嬉しい、と思っていると、

「どうだ、ほら。
 寝てみろ」
と貴継が言い出した。

「あ、はい。
 では」
と中に入ってみる。

 貴継が居るので、寝てはみないが、ベッドに座り、天井から下がるレースを眺めた。

 本当にお姫様のベッドだな。

 半透明なレース越しに貴継が見える。

 ではあれが、王子。

 ……王子なのか?

 見た目は申し分ないが、ずいぶんと強引な王子様だ。

 まあ、お伽話の中の王子様も、寝ていたり、死んでいたりする女の子にいきなりキスしてみたり。

 変わった人が多いからな、と思っていると、貴継はレースを捲って中に入ってきた。

「いいじゃないか。
 キャンプみたいで」