ケダモノ、148円ナリ

 



 同期の人数も結構居るので、別れてそれぞれのテーブルで食べていると、
「あ、此処、新人の可愛い子がいっぱい。
 一緒していい?」
と明るい色の髪の男の人がトレーを手にやってきた。

「あ、どうぞー」
と美典が愛想良く応対している。

「俺、横田大和(やまと)。
 営業だよ」

 あー、なるほど。
 営業っぽい、人当たりの良いイケメンだな、と眺める。

 大和は隣に居た背が高くて、大人しそうな人を
「こいつは、笹原。
 システムに居るよ。

 コンピュータ関係で困ったら、なんでも訊くといいよ。

 無愛想だけど、仕事は丁寧だから」
と紹介してくれた。

 笹原は、黙って、ぺこりと頭を下げる。

 美典が、
「初めましてー。
 私、古村美典です。

 美しく典雅な子と書いて、美典ですー」
と言って、自分で言うな、とみんなに突っ込まれ、笑われていた。

「いやいや、お美しいですよー」
と大和が大仰に頷いてみせる。