ケダモノ、148円ナリ

 誰ですか、貴方。

 そのまっさらな微笑みは何処から湧いてきたのですか。

 家とギャップがありすぎですよ……。

 っていうか、気をつけようって、貴方、家ではセクハラ三昧ですけどっ? と思っていたが、やはり、言葉には出せなかった。

 貴継の背中を見送っている間、
「あのー……行くよ、佐野さん。

 行くよー……」
と安田課長が気弱な声で呼びかけてきていたが、気づかなかった。