悔しいが、格好いいぞ。 入社式を取り仕切る貴継を目で追いながら、明日実は思っていた。 貴継が、よく通るいい声で、それぞれの配属を読み上げる。 「秘書室、佐野明日実」 「はいっ」 返事をし、立ち上がった明日実を、ええっ? と美典や栗原たちが見る。 驚かない自分に、いつ決まったの? という顔をしていた。