「……私、もうご先祖様に顔向け出来ません」
「待て。
子孫を残そうとして、なんで顔向け出来なくなる」
俺の先祖は喜んでいるぞ、と言い出す。
だが、そこで貴継は、抱いている明日実の肩をぽん、と叩き、鏡の中の明日実の顔を見ながら、
「入社式だな。
頑張れよ」
と上司の顔で言ってきた。
「……はいっ」
「ま、お前たちは立ってるだけで、頑張るの俺だけどな……」
「が、頑張ってください」
と言うと、鏡ではない方の明日実の顔を見ながら、大真面目な顔で言ってくる。
「大丈夫だ。
今日はお前が一番綺麗だぞ。
俺の愛情がたっぷり入ってるから」
いやあの、入社式、綺麗とか綺麗じゃないとか関係なくないですかね? と思ったのだが、貴継は機嫌よくキスしてくる。
「あ、あの、私、今日は一人で行かせてください、此処から」
と言うと、貴継にもなんとなく、新入社員の気構えが伝わったようで。
「よし……、行ってこい」
と背中を叩かれた。
「はいっ」
と明日実は元気に返す。
「待て。
子孫を残そうとして、なんで顔向け出来なくなる」
俺の先祖は喜んでいるぞ、と言い出す。
だが、そこで貴継は、抱いている明日実の肩をぽん、と叩き、鏡の中の明日実の顔を見ながら、
「入社式だな。
頑張れよ」
と上司の顔で言ってきた。
「……はいっ」
「ま、お前たちは立ってるだけで、頑張るの俺だけどな……」
「が、頑張ってください」
と言うと、鏡ではない方の明日実の顔を見ながら、大真面目な顔で言ってくる。
「大丈夫だ。
今日はお前が一番綺麗だぞ。
俺の愛情がたっぷり入ってるから」
いやあの、入社式、綺麗とか綺麗じゃないとか関係なくないですかね? と思ったのだが、貴継は機嫌よくキスしてくる。
「あ、あの、私、今日は一人で行かせてください、此処から」
と言うと、貴継にもなんとなく、新入社員の気構えが伝わったようで。
「よし……、行ってこい」
と背中を叩かれた。
「はいっ」
と明日実は元気に返す。



