ど、どうしよう、と思った明日実は、つい、おじさんの視線の先に立ち、足を止めていた。
おじさんが変な顔をする。
貴継たちも気づいて振り向いたようだった。
「明日実ちゃん?」
「明日実、なにをやっている」
「い、いえ、別に」
まさか。
貴継さんが睨まれるのが嫌で、間に入ってみました、とは言えない。
迷っておじさんがこちらにやって来た。
そんな彼に向かい、貴継が、
「波田常務」
と呼びかける。
ああっ。
常務だったかっ。
そりゃ、貴継さんのこと、よく思わないですよねーっ、と思ってしまう。
こんな若造に一気に頭を飛び越えていかれては。
「君は?
確か新入社員の」
「はっ、はいっ。
佐野明日実と申します」
と頭を下げると、ああ、佐野さんとこのお嬢さんね、と軽く言われた。
「君は貴継くん……天野部長とは?」
と問われ、ええっと、と言いよどんでいると貴継が、
「近いうちに結婚する予定です」
と言うと、波田常務は笑う。
おじさんが変な顔をする。
貴継たちも気づいて振り向いたようだった。
「明日実ちゃん?」
「明日実、なにをやっている」
「い、いえ、別に」
まさか。
貴継さんが睨まれるのが嫌で、間に入ってみました、とは言えない。
迷っておじさんがこちらにやって来た。
そんな彼に向かい、貴継が、
「波田常務」
と呼びかける。
ああっ。
常務だったかっ。
そりゃ、貴継さんのこと、よく思わないですよねーっ、と思ってしまう。
こんな若造に一気に頭を飛び越えていかれては。
「君は?
確か新入社員の」
「はっ、はいっ。
佐野明日実と申します」
と頭を下げると、ああ、佐野さんとこのお嬢さんね、と軽く言われた。
「君は貴継くん……天野部長とは?」
と問われ、ええっと、と言いよどんでいると貴継が、
「近いうちに結婚する予定です」
と言うと、波田常務は笑う。



