「やはり、おにいさまは私にとって、ただの安心できる身内だったのでしょうか。
ではきっと、おにいさまも私とキスしてみて、わかられたことでしょうね」
いや、と貴継は言う。
「わからなかったと思うぞ、あれ。
っていうか、あいつの愛情は、最初から、よこしまな愛情のような気がするぞ」
明日実、と呼ばれ、はい、なんですか? と見上げると、
「遅刻するから――」
と言うので、
「そうですね。
じゃあ、支度を」
と言うと、
「そうじゃなくて。
早く来い」
と手招きをする。
「は?」
「顕人に汚されたから、ちゃんと汚し直しておかないとな」
なんなんですか、それは、と思っている間に、抱き寄せられる。
なんとなく、抵抗しづらく、貴継の口づけを受けながら、そういえば、嫌ではないな、と思っていた。
嫌ではない……。
ちょっと、ドキドキする、かもしれない……。
いや――。
いや、きっと気のせいだ、と思いながら、結局、遅刻ギリギリまで家に居た。
ではきっと、おにいさまも私とキスしてみて、わかられたことでしょうね」
いや、と貴継は言う。
「わからなかったと思うぞ、あれ。
っていうか、あいつの愛情は、最初から、よこしまな愛情のような気がするぞ」
明日実、と呼ばれ、はい、なんですか? と見上げると、
「遅刻するから――」
と言うので、
「そうですね。
じゃあ、支度を」
と言うと、
「そうじゃなくて。
早く来い」
と手招きをする。
「は?」
「顕人に汚されたから、ちゃんと汚し直しておかないとな」
なんなんですか、それは、と思っている間に、抱き寄せられる。
なんとなく、抵抗しづらく、貴継の口づけを受けながら、そういえば、嫌ではないな、と思っていた。
嫌ではない……。
ちょっと、ドキドキする、かもしれない……。
いや――。
いや、きっと気のせいだ、と思いながら、結局、遅刻ギリギリまで家に居た。



