やばいっ。
昨日、目覚ましかけて寝たっけ?
目を覚ました明日実は、やたら明るい光に驚き、飛び起きる。
だが、まだ七時前だった。
カーテンが少し開いていたようだ。
ほっとしたとき、机の上のあの指輪が目に入った。
一瞬にして、昨日のことを思い出す。
そういえば、ケダモノさんは……と思いながら、廊下に出たが、隣りの部屋はしんとしていた。
まだ寝てるのかな、と思いながら、そうっとリビングに行くと、貴継は何故かソファに寝ている。
部屋から毛布を持ち出して、此処で眠ったようだった。
まだ寒いのに、と思いながら、
「風邪ひきますよ」
と声をかける。
貴継からの応答はない。
薄暗い部屋の中、つい、マジマジとその顔を眺めてしまう。
……寝てても綺麗な顔だな。
男の人って、綺麗な人は化粧しなくても綺麗だよな。
なんか負けた気分だ、と思いながら、行こうとしたとき、誰かに手を引かれた。
ひゃーっ、と悲鳴を上げる。



