「貴継さんが他の方に悪く見られるのではないかと思うとちょっと心配で。
そういう頼りなさが気になると言えば、気になるような……」
「明日実っ」
怒って手首をつかんできたのは、貴継だと思っていた。
だが、そうではなかった。
つかんでいたのは顕人だった。
身を乗り出し、テーブル越しにキスしてくる。
「待て、こらーっ」
と貴継が顕人を押しのける。
「お前っ。
俺だって、明日実の気持ちを考えて、そう何回もしてないんだぞっ」
と、そうでしたっけ? と思うようなことを叫び出す。
「兄だからって、やっていいことと悪いことがあるだろうがっ!」
「兄なら、余計ダメだと思いますが……」
と言いながらも、顕人の胸倉をつかもうとする貴継を押さえる。
「おにいさまっ、お逃げくださいっ」
「そうだ。
出て行けっ。
今すぐ俺の目の前から気を失せろっ。
うっかりお前を殺して、明日実と楽しい新婚生活を送る前に、俺が刑務所に入ったりしないようにっ」
そういう頼りなさが気になると言えば、気になるような……」
「明日実っ」
怒って手首をつかんできたのは、貴継だと思っていた。
だが、そうではなかった。
つかんでいたのは顕人だった。
身を乗り出し、テーブル越しにキスしてくる。
「待て、こらーっ」
と貴継が顕人を押しのける。
「お前っ。
俺だって、明日実の気持ちを考えて、そう何回もしてないんだぞっ」
と、そうでしたっけ? と思うようなことを叫び出す。
「兄だからって、やっていいことと悪いことがあるだろうがっ!」
「兄なら、余計ダメだと思いますが……」
と言いながらも、顕人の胸倉をつかもうとする貴継を押さえる。
「おにいさまっ、お逃げくださいっ」
「そうだ。
出て行けっ。
今すぐ俺の目の前から気を失せろっ。
うっかりお前を殺して、明日実と楽しい新婚生活を送る前に、俺が刑務所に入ったりしないようにっ」



