「よく考えたら、親の代の不始末を俺たちが背負うことはない。
明日実は俺の従妹だ。
そう思って生きてきたんだ。
鏡花も言っていた。
そんなことで怯むことはないと」
ひーっ。
鏡花さんーっ。
「明日実、結婚してくれ」
といつ取って来たのか、部屋に置きっぱなしになっていた指輪の箱を開け、顕人は明日実に向かい、突き出してきた。
「結婚してくれっ、明日実。
この指輪はほんとは俺の年収と同じ金額だっ」
お、おにいさまの年収って幾らですかっ。
千万単位だった気がするが。
だが、貴継はその手を払って言った。
「帰れ、顕人。
それか明日実の部屋で……いや、明日実のベッドは貸さん。
ソファでおとなしく寝ろ。
俺は、明日実も会社も手に入れる。
貴継の継ぐは、会社を継ぐために祖父が入れた字だっ」
こちらを見下ろし、
「そして、明日実の明日は、明日、俺の花嫁になるようにだ」
と言ってきた。
「今日はお前に邪魔されそうだからな」
明日実は俺の従妹だ。
そう思って生きてきたんだ。
鏡花も言っていた。
そんなことで怯むことはないと」
ひーっ。
鏡花さんーっ。
「明日実、結婚してくれ」
といつ取って来たのか、部屋に置きっぱなしになっていた指輪の箱を開け、顕人は明日実に向かい、突き出してきた。
「結婚してくれっ、明日実。
この指輪はほんとは俺の年収と同じ金額だっ」
お、おにいさまの年収って幾らですかっ。
千万単位だった気がするが。
だが、貴継はその手を払って言った。
「帰れ、顕人。
それか明日実の部屋で……いや、明日実のベッドは貸さん。
ソファでおとなしく寝ろ。
俺は、明日実も会社も手に入れる。
貴継の継ぐは、会社を継ぐために祖父が入れた字だっ」
こちらを見下ろし、
「そして、明日実の明日は、明日、俺の花嫁になるようにだ」
と言ってきた。
「今日はお前に邪魔されそうだからな」



