「幾つもその話には間違いがあるな。
俺はたいした実績もないことはないし、社長は俺に甘いんじゃなくて。
うちの父親を追い出したときに、法律すれすれの際どいことを幾つもやってるのを知って、脅しただけだ。
あの社長のことだ。
部下をかばって、自分が矢面に立つだろうからな」
と笑う。
おにいさま、この人、真っ黒です……。
こっちが完全に悪役だ、と思いながら、貴継の腕をつかむ。
そうか。
それで、この間からバタバタしていたのかと気づいた。
そういえば、役員とも何人かずつ、個別に会食しているようだ。
貴継が専務になり、いずれ会社を奪還するのなら、ゴマをするべきだ、と考える派閥と、徹底的に反発しようとする派閥とがあるのだろう。
役員の中にも株主の中にも。
そもそも、クーデターというものに難色を示していた一派も居るようだ、と会社に居るうちに気づいたことだし。
俺はたいした実績もないことはないし、社長は俺に甘いんじゃなくて。
うちの父親を追い出したときに、法律すれすれの際どいことを幾つもやってるのを知って、脅しただけだ。
あの社長のことだ。
部下をかばって、自分が矢面に立つだろうからな」
と笑う。
おにいさま、この人、真っ黒です……。
こっちが完全に悪役だ、と思いながら、貴継の腕をつかむ。
そうか。
それで、この間からバタバタしていたのかと気づいた。
そういえば、役員とも何人かずつ、個別に会食しているようだ。
貴継が専務になり、いずれ会社を奪還するのなら、ゴマをするべきだ、と考える派閥と、徹底的に反発しようとする派閥とがあるのだろう。
役員の中にも株主の中にも。
そもそも、クーデターというものに難色を示していた一派も居るようだ、と会社に居るうちに気づいたことだし。



