「部長もそういうところあるから、気をつけてあげてね」
いや、まず、貴方が気をつけてください、と思ったのだが、ん? と気づく。
安田課長は苦笑いして、
「ごめん。
僕、実は佐野さんと同じ駅なんだよね」
と言ってくる。
ええっ?
「いつも天野部長が乗せて来てるよね。
だから、その、見ないふりして、出来るだけ違う車両に乗ってたんだけど」
そ、そうだったのか……。
さすが人事課長。
口も堅いし、気配りもすごい、と思っていた。
「部長にも迷惑かけちゃったから、早く謝りたくて。
つい、佐野さんに声かけちゃったんだけど」
い、いえいえ。
今はそんなことお気遣いなく、と思っていると、
「ところで、佐野さんって、いつまで勤めるの?」
と訊かれる。
「えっ。
なんでですか?」
まだ入社もしてないんですけどっ?
「いや、だって、内定はしたけど。
部長と結婚することになったから、一応入社して辞めるってことで、人事部付のままにしてるのかなと思って」
佐野さん、確か学校推薦もらってたよね、と言われた。
いや、まず、貴方が気をつけてください、と思ったのだが、ん? と気づく。
安田課長は苦笑いして、
「ごめん。
僕、実は佐野さんと同じ駅なんだよね」
と言ってくる。
ええっ?
「いつも天野部長が乗せて来てるよね。
だから、その、見ないふりして、出来るだけ違う車両に乗ってたんだけど」
そ、そうだったのか……。
さすが人事課長。
口も堅いし、気配りもすごい、と思っていた。
「部長にも迷惑かけちゃったから、早く謝りたくて。
つい、佐野さんに声かけちゃったんだけど」
い、いえいえ。
今はそんなことお気遣いなく、と思っていると、
「ところで、佐野さんって、いつまで勤めるの?」
と訊かれる。
「えっ。
なんでですか?」
まだ入社もしてないんですけどっ?
「いや、だって、内定はしたけど。
部長と結婚することになったから、一応入社して辞めるってことで、人事部付のままにしてるのかなと思って」
佐野さん、確か学校推薦もらってたよね、と言われた。



