ケダモノ、148円ナリ

「大事にしないさいよ、明日実。
 こんな男、滅多に居ないわよ」

「はい。

 ……って、違いますよっ。
 ほんとに~っ」

 あんたも往生際悪いわねえ、と夕べの貴継と同じことを言い、鏡花は眉をひそめていた。

 ……やっぱり似てるかもしれない、この二人。

 両方から押してこられたら、もう無理かもな、とちょっと思ってしまった。