「どさくざ紛れにおにいさまを悪く言わないでください」
「悪くは言っていない。
お前と一緒で間が抜けていて、なんだか憎めないという話だ」
恋敵なのにな、と呟いていた。
貴継は明日実の頭をぽんぽんと叩きながら言ってくる。
「いい加減、諦めろ、明日実。
お前は俺が好きなんだ」
「そんな自信満々に言うような人は嫌いです」
と明日実は貴継を見ないまま言った。
「じゃあ、顕人みたいに勝手に鍵を開けて入って、寝てるお前をひっそり見つめてるような男がいいのか」
「……それ、貴方の妄想ですよね?」
「妄想だ」
だが、やりかねん、と貴継は言う。
「第一、お前は顕人の指輪はしないが、俺のやった指輪はなんだかんだで外さないじゃないか」
「イ、イルカが可愛いからって言ったじゃないですか」
と言いながら、貴継の側からじりじりと座る場所をずらして逃げていく。
「……ほんとにお前は往生際が悪いな」
「悪くは言っていない。
お前と一緒で間が抜けていて、なんだか憎めないという話だ」
恋敵なのにな、と呟いていた。
貴継は明日実の頭をぽんぽんと叩きながら言ってくる。
「いい加減、諦めろ、明日実。
お前は俺が好きなんだ」
「そんな自信満々に言うような人は嫌いです」
と明日実は貴継を見ないまま言った。
「じゃあ、顕人みたいに勝手に鍵を開けて入って、寝てるお前をひっそり見つめてるような男がいいのか」
「……それ、貴方の妄想ですよね?」
「妄想だ」
だが、やりかねん、と貴継は言う。
「第一、お前は顕人の指輪はしないが、俺のやった指輪はなんだかんだで外さないじゃないか」
「イ、イルカが可愛いからって言ったじゃないですか」
と言いながら、貴継の側からじりじりと座る場所をずらして逃げていく。
「……ほんとにお前は往生際が悪いな」



