あっ。
もしかして、さっきの電話っ。
鏡花の携帯にかけて、この住所を聞き出したのに違いない。
自分にかけたのでは、来ないでくださいーっ、と言われるだろうと読んで。
さては、私の携帯を見たときに、鏡花さんの番号を覚えてたんですねっ、と思ったとき、
「明日実、あんたやっぱり面食いねえ」
と言いながら、鏡花が貴継を連れて戻ってきた。
「た、貴継さん出張はっ?」
大きな貴継を前に、少し跳ねるようにして、早口に訊いてしまう。
心配になったからだ。
「いや、明日の会議に間に合うように戻るが。
お前が此処に居るというから心配で」
「なんでですか」
「顕人が来るかもしれんだろ」
確かに、と鏡花は笑っている。
「まあ、ゆっくりしていきなさいよ。
明日実を連れ出さなくても、あんたも此処に泊まればいいじゃないの」
「いや、そんな迷惑をかけるわけには」
「ひとりも二人も一緒よ。
まあ、呑みなさい。
その代わり、最後まで、私の酒に付き合うのよ」
「たっ、貴継さんっ。
殺されますっ」
と明日実は貴継の上着をつかむ。
もしかして、さっきの電話っ。
鏡花の携帯にかけて、この住所を聞き出したのに違いない。
自分にかけたのでは、来ないでくださいーっ、と言われるだろうと読んで。
さては、私の携帯を見たときに、鏡花さんの番号を覚えてたんですねっ、と思ったとき、
「明日実、あんたやっぱり面食いねえ」
と言いながら、鏡花が貴継を連れて戻ってきた。
「た、貴継さん出張はっ?」
大きな貴継を前に、少し跳ねるようにして、早口に訊いてしまう。
心配になったからだ。
「いや、明日の会議に間に合うように戻るが。
お前が此処に居るというから心配で」
「なんでですか」
「顕人が来るかもしれんだろ」
確かに、と鏡花は笑っている。
「まあ、ゆっくりしていきなさいよ。
明日実を連れ出さなくても、あんたも此処に泊まればいいじゃないの」
「いや、そんな迷惑をかけるわけには」
「ひとりも二人も一緒よ。
まあ、呑みなさい。
その代わり、最後まで、私の酒に付き合うのよ」
「たっ、貴継さんっ。
殺されますっ」
と明日実は貴継の上着をつかむ。



